いきなり!フルメタルパニック 第5巻

小説「フルメタルパニック!」をベースに展開されるギャグマンガの最終巻。
原作の基本設定のみを生かし、徹底的にギャグに徹した世界は、長編よりも短編が好きなユーザーには大好評(たぶん)である。原作者の人がどう思ったかは知らないが、自分の作品をここまで原作とは違ったオリジナル展開してもらえればウレシイのではなかろうか?
原作の断片をただ絵にするだけしかできないのみずのまことは、これを見習え。
でも、最終話で無理矢理に話を終わりっぽくさせる展開はマイナス。強引に「この話はまだまだ続きます」的なラストに持ってくのも良くない。このテのギャグマンガなら、いつものようにいつも通りの話で終わる*1方が好感が持てるぞ。ついでに、恭子を含むクラス全員がカナメを守るエージェントだったというベタなネタもマイナスである。

いきなり!フルメタル・パニック! (5)

*1:なんか知らんが、ギャグマンガのくせに最終回が近づくとストーリー漫画になっちゃう作品がやたらと多いが、つまりはギャグマンガをギャグのまま終わらせるだけの「力」を持った漫画家が居ないって事なのだろうか?