乃木坂春香の秘密 第3巻

読了。
収録されているのは、春香の秘密がばれそうになる話、春香の誕生日プレゼントを買いに行く話、春香の誕生パーティの話。で、例によって突っ込む。

  • 春香は中学時代にオタクである事がばれてイジメにあったとかなんとかいうトラウマを持っているので秘密がばれるのをもの凄く恐れている、という設定だったと思うが、その割に、アニメ雑誌学校図書館で借りたり秋葉原へ買い物に行ったり夏コミのカタログを学校に持ってきたり夏コミに行ったりと、思考と行動が完全に矛盾している。お嬢様なので行った先で知り合いに会うとか考えつかないのかも知れんが、夏コミのカタログですでに一回秘密がばれそうになってるのに、なんでまた『イノセントスマイル』を持ってるのにちゃんと防御してないのかね? いくら「天然」だからって、その辺をきちんとしてないのは「天然」というより「馬鹿」なんじゃないのけ?
  • おもしろいなぁ美夏は。べたべたな設定だが。それはそれとして、秋葉原に行くと信長に出会うって事を主人公くんがまるで気付いてないのって何でよ? むしろ最初から警戒するべき相手が秋葉原を徘徊する信長だと思うが。まぁ、それはそれ。伏線かと思ったら実は本編とは何の関係もない「ネタ」が多すぎる気がするのは俺だけか? いや、もっと後に伏線になるのか、この辺の「ネタ」は?
  • 誕生パーティーのために主人公くんが学校から拉致される辺り、いくら掃除しに図書館に行ってるとは言え、戦闘機が校庭に着陸して気が付かないのか、春香は? それはないのではなかろうか、凄い音がするはずだし。つか、主人公くんが気絶するようなスピードで戦闘機に乗せられて平気なのか、春香は? で、その後の展開はべたべたで予想通りだが、主人公と美夏が選んだプレゼント、人前で春香に渡して大丈夫なのかね、オタク趣味は秘密なはずだが。あー、あれか? 学校の友人たちじゃないからばれても平気なのか? それはそれとして、特注リクライニングシート付けたくらいじゃ超音速で飛ぶ戦闘機は快適にはならんだろう、、、。
  • 椎菜登場。あー、ようやく登場しましたか、たぶん(表面上*1)春香最大の敵。らぶこめ的お約束の展開は大歓迎ですよ。どーでもいいがアニメ版だと構成の都合上、椎菜は夏休み直前に転校してくるんだよな。でも、普通はそういう場合、学校側が休み明けにしてくれって指定するはずなので、夏休み直前に転校してきて「休み明けに忘れられてないようにがんばります」みたいな事を言っても、やっぱ無理矢理過ぎだと思うぞよ。

評価:☆☆☆☆★

乃木坂春香の秘密(3) (電撃文庫)

乃木坂春香の秘密(3) (電撃文庫)

*1:本当の最大の敵は美夏に違いない。