モクスペ『緊急検証!世紀の大予言スペシャル〜人類滅亡7の警告〜』

低レベルな駄番組。というか、これの何処が『警告』?

  • 脅威の的中率90%。予言者ジュセリーノ:90%的中しているというのはジュセリーノ側の言い分で、的中したという予言の証拠等は全てジュセリーノ側が出している。つまり、客観的に的中した証拠が全く無い。警告を受け取った人が「的中しました」と証言すれば早いのだが、そもそも警告を受けたという人すら存在しないのでどーしようもない。一応、送った警告書は役所に登録しているとして発行証明を見せていたが、それが本物という証拠もない*1し、そもそもそんな証明せずに発表すりゃあいいのに、なんで「当たった」と全て後出しで発表するんだか。また、番組中では単に「予知夢」と紹介されていたが、実際には予知夢ではなく夢の中に現れた神様っぽい何かから何時何処で何が起きるかを教えてもらってる「神のお告げ」の類。恐らく「神のお告げ」を夢で聞くと紹介するより「予知夢」と紹介した方が信じてもらえると思ったのだろう。テレビって汚ねぇ(笑 ちなみに、出版物に発表された先出し(?)の予言はほとんど的中していない事が続々証明されているが、ジュセリーノ側は自分の予言のおかげで予言が外れていると言っている。そんな事言われてもなぁ(笑

未来からの警告 (ジュセリーノ予言集 1)

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続・未来からの警告 (ジュセリーノ予言集2)

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ジュセリーノの予言

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  • ヒトラーの予言:オカルトマニアのチョビ髭オヤジの世迷い言。予言でもなんでもない。

1999年以後―ヒトラーだけに見えた恐怖の未来図 (ノン・ブック)

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魔術師ヒトラー (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)

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  • 聖徳太子の予言:解釈次第でどうとでも読めるモノを予言とは言わない。まぁ、御伽噺だろうと童謡だろうと何でもかんでも予言書になっちゃう訳だから(笑

聖徳太子の「日本が沈む日」―秘書『未来記』の真相

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  • マヤの予言:マヤのカレンダーがそこまでしかないからそこで人類滅亡っていうのは頭が悪すぎ。つか、昔から思ってたんだが、1年365日で5000年分って、どーゆーカレンダーなんだ、マヤ歴って?

マヤの予言

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  • 作者: エイドリアンギルバート,モーリスコットレル,Adrian G. Gilbert,Maurice M. Cotterell,田中真知
  • 出版社/メーカー: 凱風社
  • 発売日: 1997/11/01
  • メディア: 単行本
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マヤの暦はなぜ、2012年12月に終るのか

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  • ダヴィンチの予言:文章の方もモナリザの方も無理矢理過ぎ。文章の方は、「これは予言です」って先入観を与えてるから予言っぽく見えるのであって、何の先入観もなく見せたらただの小説の情景描写じゃん。ノアが見た洪水に呑まれる人々、とか言われたほうが「なるほど」と思うね、俺は。で、更に酷いのが「モナリザ」の方。何の根拠もなく「雲がないのは」とか「唯一の人工物で」とか言われてもなぁ。どっかのCMの「私が証明です」以下だよ、信憑性。つか、あの背景、俺の目には空に雲が無いどころか曇り空にしか見えん。ちなみに、「モナリザ」ってカンバスをぶった切ってるって説*2もあるんだが、そうだったらどーするんだ?

モナリザを解く―モナリザの黄金のダイヤモンド

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  • ニュートンの予言:いやこれ、予言じゃなくて「予想」でしょ? 彗星が太陽に突っ込んだらこうなるに違いない、っていう。科学者らしいじゃん。で、これがメインらしいが、科学者に「ハレー彗星が太陽に突っ込んだらどういう事になるか?」と聞いてない*3時点でテレビ的にインチキと決定だよ。無駄金使ってるなぁ、、、。

ニュートンの予言―2060年、世界は滅亡する

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ニュートン・コード

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  • 未来人ジョン・タイターの予言:最後の最後で一番うさんくさいのが登場。肯定的な話だけ出してもどーしよーもない。タイムマシンの件もかなりイイカゲン。そりゃあ理屈は合ってるかも知れんが「タイムマシンに目的の年月日時刻の座標を入力」って、どうやるんだよ(笑 で、この未来人の的中した予言は誰でも予想できるような物が多く、的中してない予言ももちろん多い。タイターが来た事で時間が枝分かれしたから当たらなかったとか説明してるが、コイツ、核戦争後の未来から来たくせに、国が壊滅状態なのに普通に現代とほとんど変わらない生活してたり*4、それ以前に「核の冬」を知らなかったりと、結局のところ自称・未来人の詐欺師とみられている。実在はしてたらしいがね。それにしても韮沢さん、「設定」って(笑

未来人ジョン・タイターの大予言―2036年からのタイムトラベラー (MAXムック)

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  • おまけ その1「をのこ草子」:引用文と現代語訳を比べれば分かるように的中してるようにみせてるだけ。というか、そもそも「をのこ草子」なんて存在しない。唯一存在を証明するとされる「神道古義 地之巻」に引用した友清歓真古史古伝では有名な人で、旧約聖書のエホバはスサノオの化身とかなんとか言ってたトンデモ系の人。いつ誰が書いたか分からん名前しか残ってない本をトンデモ系の人が紹介したって誰も信じねーって。もちろん番組中では黙ってたけどね。ちなみに、信憑性を高めるためか「神道古義 地之巻」が『国立国会図書館に』とか言っていたが、「神道古義」は昭和8年の本なのでそんなに珍しい本ではない。つか、天之巻ならヤフオクにも出てたし。また、作者不明の「をのこ草子」は250年くらい前の本と言っていたが、実は内容から逆算して1730年頃に書かれたと言われているだけで、実際の出版がいつなのかは不明。つか、実在すら疑わしいのだが。テレビ局って汚ぇー(笑

江戸の怪異譚―地下水脈の系譜

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  • おまけ その2「ストレンジクオーク・マター」:「ストレンジクオーク・マター」とは、いわゆる「ダークマター」に含まれると言われる陽子と中性子を構成する6種類のクォークのうちのひとつ(の固まったモノ)。それが地球に衝突または通過した場合、大地震を起こす、とユージン・ヘリン(Eugene Herrin)は言ってる訳だが。番組中で紹介されていたユージン・ヘリンが本当に博士かどうかは分からんが、俺が調べられる限りでは南メソジスト大学の地球物理学者で、1990年から1993年に起こった100万件以上の公式な地震のレポートから二つの地震について、近くに有力な地震源がない事からストレンジクオーク・マターの衝突により起こったとみて間違いないと言ってる人*5。ヘリンは「証明はできないが説明はつく」とか言ってたらしいが、「通過した際に極々小さい穴が残るはず」とかも言ってた*6んだから、証明して見せろよ(笑 ま、その後、まったく研究が行われていないのでヘリンの説はいわゆる「トンデモ」にすぎず、まともな研究者は誰も相手にしてない。ちなみにヘリン自身、ネットで検索してもほぼ出てこない人。なので、「顔出しNG」というより、「顔写真見付かりませんでした」が正しいのではなかろうか(笑 どーでもいいが、ヘリンが未だにSMUにいるのかどうかは知らん。

*1:証明の発行料って幾ら? 90000通も警告書を送ってるんだから、累計はさぞや凄い事になっているんだろうなぁ、つか、そもそも公的機関なら調べれば分かるだろうけど、個人が調べても分からない相手にはどうやって警告を(笑

*2:窓枠とバルコニーが描いてある部分を切り取ってサイズを小さくしてある、って説。で、その切り取られた部分にダ・ヴィンチからのメッセージが(笑

*3:聞いてみたら「そんな事起こりません」と言われたので放映できなかった、って感じかも知れん。つーか、たぶん科学者ならそう言う。太陽と地球がどんだけ離れてるとおもってるんだ?

*4:番組中では明かされたなかったが、こいつが未来から来たのはIBMのパソコンを手に入れるため。核戦争で壊滅状態の国なのにパソコンは普通に使えてインターネットできるって、どーよ(笑

*5:http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/2502755.stm

*6:地震を起こすほどの衝突をしながら極々小さな穴一つ?