劇場版CLANNAD
過去・現在・夢をランダムに描くという構成が最悪で、ついでに作中の諸問題は投げっぱなし、そして新作なのにナレーションを多用するダイジェスト版、という最低作品。8年経っても学生時代とまるで見分けが付かないキャラデも最悪。
何のきっかけもなく、いきなり見ず知らずの人間と、話しかけたわけでもなく会話が成立するヒロインと主人公の出逢いは出来の悪い舞台劇みたい理解不能。
で、その後、いきなり「あの学生時代はなんだったんだ?」みたいな事を言い出す主人公に爆笑。でんでん学生時代と変わってないじゃん。いや、学生時代から8年経った現在だって事に気付けないよ、あれじゃ(笑
学生時代がきっちり描かれてないので、駄目人間な主人公をやたら気にしてくれるサブキャラ(特に智代と杏)が全く理解できないし、ただでさえ尺が足りないというのに下らないギャグ(主に春原)とか無駄なシーン(調理パン争奪戦とか)が何度も入っていて監督が何を考えているのか意味不明。そんな無駄やってる尺は無いだろうに。
というか監督独特の演出(止め絵のハーモニーの事ね。)が、もはやギャグ(しかもスベってる)にしか見えない。監督を選び間違えたのは確実。いったいこの作品で監督は何を描きたかったんだか? いっそ、駄目人間を支える智代の話にでもしたほうが良かったんでないのけ?
で、ラスト。生まれてから5年間ずーっとほったらかしだった娘と感動の再会なんてあるわけがない。つーか、完全放置されてた娘に主人公が父親だなんて理解できるのか? あのラストで感動しろと言われても無理。というか、馬鹿にされてる気分。
と言う事で、結論。観るに値しない駄作。金払って劇場で見た人、ご愁傷様。
ついで:レンタルだからか本編しか収録されてないのもマイナス。
劇場版『CLANNAD』 DVD スペシャル・エディション (初回限定版)
(2008/03/07)
桑島法子中原麻衣
商品詳細を見る