鉄人28号 白昼の残月

アニマックスで放映された「鉄人28号 白昼の残月」を視聴。

確か、今川監督はTVシリーズの際に、プロデューサーの大月から厳しい制限を付けられ、自分が望む痛快ロボットアクションをやるのは不可能だからと監督を降りようとしたが、後で好きなだけやらせてやるからと説得されて監督に止まったと聞いたが、もし、この劇場版が「好きなだけ」やった結果ならば、私的な今川監督株は大幅に下げたとしか言えない。

これの何処が痛快ロボットアクションなんだ!

この映画、TVシリーズとは別の世界。でも、キャラは同じで設定もほぼ同じなので、紛らわしい事この上ない。特におたかさん。ヤクザのイロで、しかもショタコンって、、、。趣味丸出しだな、監督。

で、本編に色濃く描かれるのは「恨み」。いろんな恨みが全体を支配していて、しかもTVシリーズ同様、「何かを隠してる」事をわざとらしく思わせぶりに演出してるので、そうとうイライラする。裏の裏は判断材料がないので全く分からないけど、表面上に現れる「謎」の正体は推理するまでもなく、丸わかりだし。そろそろこういう頭の悪い演出はやめてくんないかな。ヤクザモンの村雨一家のヒーローっぷり、警察や政府の悪人ぶり、ついでに滅びの美学は、もうお腹一杯です(けっ

単純馬鹿の外国勢はハッキリどーでもいいが、横山ロボット軍団対鉄人28号の戦いが、あっさりしすぎいてるのもどーなんだか。本来メインは鉄人対敵ロボットじゃないのか?

最終的に登場する大鉄人は、「またか」以外に感想を持たない。

つーかさ、いくらなんでも戦時中にあんなモンを完成させて、しかも隠しておけるかい、東京の真ん中に。

細かい突っ込みどころは多いが、それなりに観られる。だから、恨みを充満させて重苦しいだけで残る物が何もないような「鉄人」にはして欲しくなかった。つーか、「鉄人」である必然性がないなら、「鉄人」と名乗るな。

劇場版 鉄人28号 白昼の残月 公式徹底解析書劇場版 鉄人28号 白昼の残月 公式徹底解析書
(2007/04/25)
不明

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