天使は結果オーライ
野尻抱介*1氏の「ロケットガール」シリーズ第二弾。天才少女・三浦茜ちん登場編。
ロケットガールシリーズは何度読んでも飽きないので傑作だと思う。中でも読み返す回数が多いのがコレ。
トラブルから母校の中庭にオービターを降ろした*2所から始まるこの小説、一番のお気に入りは
「……茜。もしかしてあんたさ」 「はい?」 「ネリ女のこと、呪ったりした?」 「そんな、呪ったりなんか------」 言いかけて、茜はふと口をつぐんだ。 頬に冷汗が一筋、光った。 「するわけ……ない……と思う」 「ほんと?」 「…………」 ゆかりは茜の顔をのぞきこんだ。冷汗が、あとからあとから流れ落ちていた。
の部分(324p)。しっかりオープニングとリンクしてる辺り、オチとして最高。
ロケットガールシリーズは、ライトSF者は読まなきゃ損だと思うぞ。
それはそれとして、宇宙サナダムシの侵略と謎の組織の陰謀に逃げてしまった「ストラトス4*3」は、本気で「ロケットガール」を見習え*4。
- 作者: 野尻抱介,むっちりむうにい
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1996/12
- メディア: 文庫
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どーでもいいけど、茜ちんのモデルって、絶対に亜美ちゃん*5だよな(笑