天使は結果オーライ

野尻抱介*1氏の「ロケットガール」シリーズ第二弾。天才少女・三浦茜ちん登場編。
ロケットガールシリーズは何度読んでも飽きないので傑作だと思う。中でも読み返す回数が多いのがコレ。
トラブルから母校の中庭にオービターを降ろした*2所から始まるこの小説、一番のお気に入りは

「……茜。もしかしてあんたさ」
「はい?」
「ネリ女のこと、呪ったりした?」
「そんな、呪ったりなんか------」
 言いかけて、茜はふと口をつぐんだ。
 頬に冷汗が一筋、光った。
「するわけ……ない……と思う」
「ほんと?」
「…………」
 ゆかりは茜の顔をのぞきこんだ。冷汗が、あとからあとから流れ落ちていた。

の部分(324p)。しっかりオープニングとリンクしてる辺り、オチとして最高。
ロケットガールシリーズは、ライトSF者は読まなきゃ損だと思うぞ。
それはそれとして、宇宙サナダムシの侵略と謎の組織の陰謀に逃げてしまった「ストラトス*3」は、本気で「ロケットガール」を見習え*4

どーでもいいけど、茜ちんのモデルって、絶対に亜美ちゃん*5だよな(笑

*1:http://www.asahi-net.or.jp/~xb2n-aok/

*2:ゆかりちゃんがネリ女を恨んでいたかららしい

*3:その内容から「ロケットガール」のパクリか?と言われた事もある。

*4:野尻抱介氏は、「協力を求められればいくらでも協力したのに」とストラトス4放送開始に発言していた。

*5:美少女戦士セーラームーン」の水野亜美。ヒロシというお兄ちゃんがいる亜美じゃないぞ(笑